ギタリストの活動を始めたのも、殺人的な忙しさをこなしていたこのころのこと。とんねるずの舎弟時代の仲間に誘われ、ライブで弾いてみたのがきっかけだ。

もともとギターには中高生のころから親しんでいた。学園祭では必ず弾いたし、舎弟のころはテレビでも披露した。

ライブ活動で知り合ったプロ歌手のヤスヨと03年に2人組のユニット「ドライドボニート」を結成し、いまでは大半をこのユニットで活動する。潮田はいう。

「すごいミュージシャンとセッションできること。ライブをやってると、それがたまらない喜びですね」

さて、三浦のダイコン畑で交流イベントに参加した潮田は、その足で東京・渋谷のライブハウスへ向かった。午後8時。50人ほどの客が、ヤスヨの美声と潮田の指先のテクニックに酔いしれ歓声を上げる。

プロになれ、といわれることがある。だが潮田にその気はない。理由は「会社の仕事が好きだから」。あくまでもアマチュアの立場にこだわり続ける。

(文中敬称略)

※すべて雑誌掲載当時

(ミヤジシンゴ=撮影)