先月、石油最大手エクソンモービルの日本事業の縮小方針について報道がありました。

石油事業というのは、ITやネット系の事業とは正反対の、「リアル」の極みの事業とも言えますし、アップルとならんで時価総額が世界最大級の会社です。石油精製のような巨大な施設は、普通の感覚で考えればかなり「川上(Upstream)」の事業という気がしますが、石油業界で「川下」というと、ガソリンスタンドのような小売部門だけでなく、その石油精製部門も含む概念のようです。

今回の報道は、この石油精製部門まで含めて切り離す意向だ、というものでした。

アップル vs エクソンモービル

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アップルとの比較(アップルの数値は10-Kの「Item 6. Selected Financial Data」に記載された金額。エクソンモービルの売上高及び純利益は、第3四半期の額を4分の3したものを参考値として掲げている)

さて、今回は、時価総額世界一を競うエクソンモービルとアップルとの財務比較をしてみましょう。昨年8月、このエクソンモービル(XOM)の時価総額をアップル(AAPL)が一時抜きました。

(ご参照記事: 「米アップル、エクソン抜き時価総額で首位に - 終値ベースで初」Bloomberg)

現在の時価総額は、エクソンモービルが4080億ドル、Appleが3926億ドルですから、現在はエクソンモービルが時価総額世界一となっているのではないかと思われます。(※編集注:本記事掲載時、アップルの時価総額の方がエクソンより大きくなっている)

この、時価総額(≒企業価値)がほぼ同じアップルの売上や利益等とエクソンモービルの売上や利益等を比較してみたのが右の表です。

売上は、さすがにアップルの方が小さいですが、しかしもう既にエクソンの7割もの売上があるんですね。