2012年2月17日(金)

自分の市場価値を把握するために使う

大異変!SNS採用の時代に勝つ人、泣く人【5】

PRESIDENT 2012年1月16日号

著者
溝上 憲文 みぞうえ・のりふみ
ジャーナリスト

溝上 憲文1958年鹿児島県生まれ。ジャーナリスト。明治大学政治経済学部政治学科卒。月刊誌、週刊誌記者などを経て、独立。新聞、雑誌などで経営、人事、雇用、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍。『非情の常時リストラ』(文春新書)で2013年度日本労働ペンクラブ賞受賞。主な著書に『隣りの成果主義』『超・学歴社会』『「いらない社員」はこう決まる』『「日本一の村」を超優良会社に変えた男』『マタニティハラスメント』『辞めたくても、辞められない!』『2016年 残業代がゼロになる』など。近著に『人事部はここを見ている!』(プレジデント社刊)がある。

執筆記事一覧

ジャーナリスト 溝上憲文=文 小林雄一、的野弘路=撮影
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実際に登録者からも同じような声が上がっている。大手IT企業に勤務する岡本祐介氏(28歳)は友人からの招待メールで英語版のリンクトインに登録。日本語版もアップしているが、リンクトインの活用はもっぱらセルフブランディングとネットワーキングという。

南 壮一郎●ビズリーチ代表取締役。1999年、米・タフツ大学卒業後、モルガン・スタンレー証券入社。香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げ、楽天イーグルスの創業メンバーを経て、2007年より現職。

「学歴と社名しか公開していません。転職する気はありませんが、それでもヘッドハンターから毎月一通はオファーレターがあり、交流を通じて自分の市場価値を客観的に把握するのに参考にしています。さすがに仕事の内容までは書けない。一つは、社外秘情報になる可能性があること。もう一つは、転職する気かと思われたらおしまいだからです」

リンクトインには岡本氏の会社の社長や役員も登録しており、なおさらおかしなことはつぶやけないという。リンクトインに登録している大手企業の社員は「実名以外に社名とポジションぐらいという人が多い。アピールできる仕事の内容が書けない以上、転職ツールとして使えないのでは」と指摘する。

ビズリーチの南壮一郎代表取締役は日本企業のハイエンド層に浸透するのは難しいとしながらも「増えるとすれば若手のビジネスパーソンだろう」と指摘する。

「この層はリクナビネクストなどの転職サイトの層と重なる。仮にこの層に対するダイレクトリクルーティングが普及すれば、人材を抱え込んでいる転職サイトの価値がなくなり、企業が払う手数料も下がる。同様のことがアメリカでも起こりました」と語る。

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