2月1日に、ついにFacebookが上場申請のために、「Form S-1」をSEC(米証券取引委員会)に提出しました。今回はこのFacebookのS-1を見てみましょう。ライバルのGoogleとも比較してみます。

Facebookについては、今までも万人が注目するところとなっていましたので、書籍や映画にもなりましたし、いろんなメディアでリーク情報が取り上げられたりもしてきました。

「週刊isologue」でも過去にFacebookの内情の予想をしてきましたが(※)、今回のS-1の内容はそれらと大きくは違っていなかったので、S-1を読んだ感想としては(まだ完全に全部を読み切れていないということもありますが)、正直、あまり大きな驚きはなかったという感じです。

(※)週刊isologue 【フェイスブックは「バブル」なのか?】編

公募の概要

調達額(Proposed MaximumAggregateOffering Price) は「$5,000,000,000」(50億ドル、約3800億円)とあります。(表紙1ページ目)

今どきのイケてるネット系企業ではデファクト・スタンダードとなった感がある、議決権の数が異なる2種類の株式「Class A」と「Class B」の2種類の普通株式を発行し、ザッカーバーグなどの経営陣達は主としてClass B(1株あたり10個の議決権)の方を持つ、ということになります。

Facebookでは(定款で)「Class A」「Class B」という2種類のクラスの普通株を発行できることになっているが、この2つの株式の権利は議決権と転換権以外は完全に同じで、つまり、「Class A」は1株1議決権で、「Class B」は1株10議決権を持ちます。

結果として創業者で会長兼CEOのMark Zuckerbergが○%(まだ空欄 )の(絶対的な)議決権を持つことになる、ということですね。

ちなみに、アメリカですら、こうした「Class A」「Class B」方式を使えるのはかなり時価総額が大きい超イケてる企業に限られますので(……と聞いておりますが、生データは未確認)、日本のベンチャーが数百億円程度の時価総額で上場する時に、持株比率が低いので、こうしたdual class方式を使って絶対的な議決権数を得よう、なんてことは考えない方がいいと思います。

※編集注:上場前時点では株主との契約で委任を受けている部分を含めて56.9%だが、上場後等を含め、本文への記載はまだ無い。