消費税5%で買って10%で売ろう!

厳しい財政難が続くなか、消費税アップはもはや避けられない情勢だ。震災復興の財源のためと言われると納得せざるをえないが、不景気に苦しむわれわれ一般国民としては、消費税アップは頭が痛い事態といえる。

だが、この消費税アップを逆手にとって利益を得る方法がある。それが「金投資」だ。

金は、購入するときに消費税を払い、売却するときに消費税を受け取る仕組みになっている。

たとえば、金1キログラムが400万円だとすると、買うときに5%の消費税20万円を支払う。これを売るとき、もし金価格が同じ400万円なら、5%の消費税20万円を受け取るという仕組みだ(手数料などを考慮しない場合)。となると、消費税がもし5%から10%に上がれば、売るときには消費税40万円を受け取ることになり、差額20万円が儲かるという計算だ。ちなみに、消費税の課税事業者を除く個人には消費税の納税義務はない。

とはいえ、金なら何でもいい、というわけにはいかない。金のアクセサリーでは価格のうち加工賃の割合が高すぎるので、投資には不向き。ここは、ストレートに金価格を反映する金地金が最適だ。

一般のサラリーマンにとって、金地金は馴染みのない商品だろう。どこで買えるのか? といえば、たとえば田中貴金属工業、三菱マテリアル、住友金属鉱山といった金地金商で扱っている。種類は5グラムから1キログラムまで数種類あり(会社により異なる)、純度99.99%という正真正銘の純金製だ。

ただし、金地金の売買にも手数料がかかる。特に消費税の差額を狙うなら、手数料を考慮することが大切だ。