私が最近行った五回のケースから、平均的作業割り振りを〈図2〉に示した。これと併せて、アメリカの理髪店の時間の割り振りをアメリカ滞在三年半の経験から推測したものを、その横に比較のために書いてみた。調髪料は一四〇〇円に対して、三ドルである。ところが、この作業内容を見てみると、日米で大きな差がある。日本の理髪店は(バカ)丁寧である。この丁寧さも、古き良き時代に安価にやってくれたころには大いに歓迎したものだが、人件費がこうも高くなってくると、もう一度その内容を吟味したくもなる。
さて、私の素人判断によると、五〇分の調髪時間の実に七〇%が自分でも家でできるひげそりや、自宅にもどってひと風呂あびれば消えてしまうものに使われている。この額は実に九八〇円で、アメリカの(時間の割には高い?)理髪店の二二五円に比べて約四倍にもなっている。