最近、BRICsにもう一つ「I」を加えて「BRIICs」と呼ぶべきと私が提唱しているのが、人口2億4000万人を擁するインドネシア。7月の大統領選で再選、2期目に入ったユドヨノ政権下の経済は絶好調だ。

同国ではスリ・ムルヤニ財務大臣が、華僑などが地下や海外に隠しているアングラマネーを申告した場合、過去の脱税は不問に付すという政策を取ったおかげで、地下経済が一気に表に浮上し、税収が2倍に増えた。税制改革その他の大胆な施策によって、1968年から30年に及んだスハルト政権の独裁以来、腐敗、癒着、縁故主義がはびこっていたインドネシア経済は徐々に健全さを取り戻し、再び成長を加速させているのだ。

今年9月、日本人経営者約50人を引率してインドネシアを訪問し、現地企業を数社見学した。どの会社も年率50%以上と成長著しく、ゼロ成長やマイナス成長にすっかり慣らされた日本の経営者たちは「こんな国があるのか」と一様に目を丸くしていた。