大前 そこで私が提案するのは税制の抜本的な改革です。今後、所得は減り、人口も減少していくことから、金融資産や不動産などの資産に一%ほど課税していく。さらには五~一〇%の付加価値税を導入すれば、現在の税収に等しい歳入が確保できます。日本の人口は高齢化していますから、フローではなくストック(資産)に対する課税にシフトしていかなければならない。人口も所得も増えていた時代は、所得や法人利益というフローに対して課税してもよかったのですが、もはや我々は課税体系のコンセプトを変えなければならない時期にきています。

(ジャック・アタリ氏との対談より)