ポートフォリオ管理というものは、ごく簡単にいってしまえば、「企業戦略を立案する場合には、外部環境と、一自社の事情の双方を考えなくてはなりませんよ」ということにすぎない。市場が急激に成長しているからといって参入しても、必ずしも成功するとは限らないし、自社がいくら強くても、市場が消失するような場合には、やたらにシェアのことばかり考えないで、収益のことも考えておかないとやけどをすることもある。このように戦略の要素として、すなわち外部環境、自社にとっての市場の魅力度と、当該市場における自社の強さ、の二つを同時に考えなくてはならない、という思想(フィロソフィー)がポートフォリオの考え方である。