2021年、ア・リーグのMVPに選ばれたメジャーリーガーの大谷翔平。世界を揺るがすトップアスリートへと変貌させた裏には、とあるノートが存在していた。「プレジデント」(2022年2月4日号)の特集「運をつかむ習慣」より、記事の一部をお届けします──。
1994年生まれ、プロ野球選手。MLBロサンゼルス・エンゼルス所属。打者・投手を両立させる「二刀流」の選手として活躍中。2021年に日本人史上2人目となるメジャーリーグのシーズンMVPを獲得した。
写真=Getty Images
大谷翔平●1994年生まれ、プロ野球選手。MLBロサンゼルス・エンゼルス所属。打者・投手を両立させる「二刀流」の選手として活躍中。2021年に日本人史上2人目となるメジャーリーグのシーズンMVPを獲得した。

オープンウインドウ64

私が考案した教育手法「原田メソッド」は、大谷選手が育った花巻東高等学校でも野球部の佐々木洋監督が指導の中に一部取り入れており、大谷選手はその後日ハム時代に教育ディレクターから本格的に指導を受けました。そのため、大谷選手も原田メソッドを活用して目標設定を行っていました。原田メソッドには5つのツールがあり、その中のひとつが曼荼羅のような図、オープンウインドウ64(OW64)です。

大谷選手が高校1年次に作成したOW64
大谷選手は高1にして「運」「人間性」といった、無形のものの大切さを理解していたと原田氏は語る。

これだけを見ると、「OW64が大谷選手の成功のもとなのか」と思ってしまいますが、OW64だけを作成しても十分な効果があるとはいえません。原田メソッドでは、結果を出すためのシナリオ作りとして長期目的・目標設定用紙を作成し、その達成に必要な行動をOW64に記しているので、長期目的・目標設定用紙とOW64はセットで行う必要があります。

「プレジデント」(2022年2月4日号)の特集「運をつかむ習慣」では、本稿のほか、新年の幕開けにふさわしい、ビジネスを加速させる華やかなテーマを取り上げています。「仕事も人生もうまくいく『開運の法則』」や、「最新脳科学が解明する人生快転の『小さな7つの習慣』」、「声に出すだけで幸運を呼ぶ『魔法の言葉』」など、「運がいい人はなぜ運がいいのか?」という永遠のテーマを斬新な切り口でひもといていきます。