世間によくある、仕返しじみた正面衝突の競合ならば、勝負は速い。相手が値下げしたら、こっちも値下げすればいいのだから。廉価モデルを出したら、こちらも同じことをすれば済む。

だが、こうした戦法は効果がないとはいわずとも、良い結果が決して出てこないし、長くも保たない。そして、いつしか収益性が侵食されて、息の根を止められることにもなりかねない結果を招く。

それと対照的に、私が提案する方法――まず最初に戦略的自由度を見きわめ、次にその自由度の存在を明らかにした各軸上の可能性を徹底的に検討する――は、利益の大きい戦略的アイデアをふんだんに、しかも短時間のうちに生み出してくれる場合が少なからずある。