6月に中台の二国間で経済協力枠組協定(ECFA)が結ばれた。この企業の相互乗り入れを認めるECFAに最も賛成したのは台湾の銀行。規模では中国の銀行のほうがはるかに大きいものの、ノウハウでは負けない自分たちが大陸でオペレーションを担うことができるという思惑があるからだ。メーカーにしても銀行のようなサービス業にしても、今の台湾企業は戦うスピリットを持っているし、今年の大卒の半数近くは大陸での就職を希望している。

こうした中台の結びつきに強い危機感を抱いているのが韓国。韓国のメディアでは、連日のように「チャイワン(中台の企業連携を示す合成語)の脅威」が報じられている。

ところが日本では、経団連のお歴々から高校生まで危機感もなければ大志もない。日本の近代史でこれほど国民のマインドが萎えた時代はないのではないか。