変革しなくてはいけないのは、個人であり企業である。国や地方自治体にいくら変われ、と言ってみても変われるものではない。彼らは個の集合体にすぎない。個人や企業が変わるには、実は、こうすれば変われるのだ、という「気概」がカギとなる。

オイルショックの後、打ちひしがれていた日本には、その気概があった。GMとトヨタの差はまだ二〇倍くらいあったが、それでもやればできる、「追いつき追い越せ」が合言葉であった。(中略)

本書を読んで読者諸氏が気づくのは、まさにこの点であろう。日本企業がどんな苦境にあっても戦略立案はこうやればいいんだ、というメッセージ――。それが時代の空気の中で本書がよく売れ、また愛読された理由に違いない。