冒頭の文で「日本人は」といっているのは、「多くの日本の社会組織の中では」という意味であり、「みこし」とあるのは「重たいもので、とても一人では背負えない」ものであり、「かついでいる」とは「力が出すぎても足りなくても他に迷惑のかかる」ような力の均衡状態を比喩している。「みこし」は、しょせん自動車やレールの上を走る汽車にはかなわない。お祭り気分のときにのみ意味のある代物である。戦後のGNP祭りでは、「みこし」も年々盛大になり、大型化してきたが、ここに至ってそのヨタヨタぶりが人目につくようになってきた。原因が日和見主義と多頭責任制にある以上、これを是正するには、いわゆる集団無責任制にとり替わる方策が見出されなくてはならない。