大前 個人のインテリジェンスを計測する指標であるIQに対して、集団のインテリジェンスを表す「集団IQ」というものがあるとすれば、日本の「集団IQ」は幻想にとらわれ、思考力が麻痺した状態にあるのではないかと私は思います。現実から目を逸らせば破滅にまっしぐらな状態にあります。国債の現実を、集団ではなく、国民一人一人にきちんと説明すれば、彼らは一様に「えっ、まさか、我々はそんな状態にあったのか」と驚愕することでしょう。しかし政府のご機嫌を取ることだけに忙しい御用学者たちは、「心配ありません」としか語りません。

(ジャック・アタリ氏との対談より)