新築分譲マンションの利点は、賃貸に比べ建物自体の仕様がいいこと。防犯上のセキュリティーも高い。バリアフリー対応、免震・耐震性能の物件も増えました。また、一戸建てに比べ、比較的、交通利便性の高い場所にあり、通勤や買い物がしやすいです。

一方の難点は、中古物件に比べ価格が高く、青田売り(完成前に建物の販売を開始すること)の場合すぐには引っ越せないこと。長期の住宅ローン返済のほかに、月々、管理費や修繕積立費などもかかります。購入後は、賃貸のように気楽に引っ越すことができず、手放す際にも売買の手間とコストがかかります。

次に中古マンション。新築より価格が安く、購入物件と全体の管理状態を確認したうえで購入できます。内装や間取りを変えるなどリノベーションも可能。

難点は、天井の高さや床の遮音性など基本仕様が新築より劣ることがある点。また将来建て替え不可能なケースや、現在の建築基準法での耐震基準を満たしていないケースもあるので注意が必要です。新築物件に比べ、ローン等の借り入れ条件が厳しくなることも。

一戸建ての利点は、庭や車庫を持つことができ、建て替え可能なこと。お金に余裕があるなら、土地を購入してオーダーメードで一流建築家に設計を依頼することもできます。また、最近のトレンドであるコーポラティブハウスは、外見は集合住宅ですが、入居希望者が集まり組合を結成し、その組合が事業主となって土地取得から設計者や建設業者の手配までを手がけます。複数人でつくる一戸建て感覚が、若い世代を中心に人気です。

09年10月には住宅瑕疵担保履行法が施行されました。これまでも新築住宅の場合、事業主や施工者は「10年保証」を付ける義務がありましたが、事業主が破産した場合の保証は望めませんでした。この法律により事業主が倒産した場合でも、2000万円までの補修費用を保険会社から受けられるようになりました。

最後に賃貸マンション。利点は、住宅ローンや固定資産税がなく、ライフスタイルに合わせ自由に引っ越しできること。

難点は、資産にならず、契約更新時に更新料も発生すること。室内のリフォームもできません。

※すべて雑誌掲載当時

(構成=大塚常好 撮影=宇佐見利明)
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