毎月1万円で年13万円をゲット

超低金利が続くこの時代に、年利率約15.38%という驚きの商品がある。それが百貨店積み立て「友の会」だ。

「友の会」とは、毎月一定額を12カ月積み立てると、1カ月分のボーナスが上乗せされ、13カ月相当額が、買い物券やプリペイド式カードで受け取れるというのが基本的な仕組みだ。

驚きの利回りとなる理由はこうだ。友の会の積立金は、一括ではなく、毎月支払っていく。そのため、それぞれの月の預入期間は当初こそ12カ月だが、その後は1カ月ずつ短縮され、11カ月、10カ月……1カ月となる。その合計は78カ月。よって、預かり期間は平均して78÷12で6.5カ月となる。これは、毎月1万円を積み立てた場合、満期までの平均預入額が6万5000円相当額ということだ。1万円のボーナスをもらうのに、平均すると6万5000円相当額を積み立てていることから、1万円÷6万5000円×100(%)で、年利率は約15.38%となる。

友の会の買い物券の利用は、その百貨店のみというのが原則。商品券や航空券など金券類購入には使えないが、セール品や、通常、割引にならないブランド品、店舗によっては、本やCD、パックツアーなら旅行代金に使えるところもある。さらに、有効期限はなく、ボーナス分の利益に対しても非課税だ。

積み立てコースは、おもに5000円・1万円・3万円などから選べる。特定の百貨店をよく利用している人には、魅力的な制度といえる。

ただし、知っておきたい業界事情もある。友の会を利用するにあたり、注意したいのが倒産リスクだ。

友の会は、割賦販売法に基づく許可事業者という位置づけであり、破綻した場合の保全措置として、前受け金残高の2分の1相当額を供託することが義務付けられている。