活動的でチャレンジ精神旺盛な中高年層は“アクティブシニア”と呼ばれる。彼らに共通するのは、健康で経済的に余裕があり、時間的制約も少ないことだ。団塊の世代もすでに60代に足を踏み入れたが、まだ現役で働く人たちも多く、その消費動向が注目されている。

そこで三菱総合研究所ではこの6月から、シニア世代を含む全国3万人を対象にインターネット調査を行った。同社事業予測センターの高橋寿夫主席研究員は「このアンケートでは日常生活に関する2000問の回答を聞くことで精度の高い生活者情報の蓄積・分析ができた。60代では配偶者を含めた1世帯当たりの平均収入は200万~500万円の人たちが全体の45.7%。500万~1000万円も23.3%もいる」と話す。

子育てやローンが終わっていると想定すれば、かなり消費の自由度も高そうだ。高橋氏は「1カ月の小遣いは平均4万3716円で、働き盛りの30代に比べて、教養・娯楽費や交際費といった項目に比較的多く支出しているのが特徴だ」という。例えば、カメラが趣味なら現役時代には手の届かなかった高額のデジタル一眼レフやレンズを購入している。

東日本大震災による自粛ムードや世界的な株安で、消費は低迷しているものの、百貨店の高額品は好調だという。一方、コンビニなどは高齢者の取り込みに工夫を凝らし、成果を挙げている。こうした消費の二極化が見られるなか、長い人生経験でお金の使い方を知っているシニア層に向けた商品、サービスの開発が急務だ。