駐輪場の荒れているマンションには共通点がある。マンション管理員の南野苑生さんは「貼り紙には持続的な効果はない。そうした注意書きが多くなるほど、むしろ荒れてしまう。整理整頓を続けるには、貼り紙以外の方法を考えたほうがいい」という――。(第1回)

※本稿は、南野苑生『マンション管理員オロオロ日記』(三五館シンシャ)の一部を再編集したものです。

駐輪場
写真=iStock.com/y-studio
※写真はイメージです

マンション管理員の日常

私は今から13年ほど前に、家内とともにマンション管理員になった。

13年間におよぶ管理員歴で現在、住み込みで勤めている分譲マンション「泉州レジデンス」は3つ目の赴任先であり、ここでの勤務はこれまでで最長の11年目に突入する。

「泉州レジデンス」の戸数はざっと140戸。バブル経済も終焉しようとするころ、デベロッパーである某社の元請けが開発し、大手建設会社が施工した物件だけあって、一番安い住戸でも当時3000万円以上はしたという。

なかでも最上階にあるルーフバルコニー付きの住戸は5000万円を超えていたらしい。ビルは堅牢で、私たちが赴任した当初、「あの阪神大震災でもビクともしなかった」と誇らしげに語ってくれた住民さんもいるくらいだ。

「泉州レジデンス」での私の勤務時間は、午前9時から午後5時まで。月曜から金曜日までで、土日は休みの週休2日制である。ただし、副管理員という立場の家内は午前中のみの勤務で、あとは同様だ。朝9時の15分前に管理員室の窓口を開ける。しばらくすると清掃員さんが出勤するので、清掃チェックリストと清掃員室のカギを渡す。

12時に清掃員さんが帰るので、チェックリストとカギを受け取り、管理員室を閉めて昼食に入る。13時前まで食事休憩し、13時5分前に管理員室を開け、午後5時まで窓口での受付業務となる。