新型コロナ対策として、多くの人がマスクを着用している。しかし、それが本当にコロナ対策になっているかは疑わしい。ライター・編集者の中川淳一郎さんは「密な状況でもない屋外であれば、マスクを着ける必要はない。しかしマスクを着けていないと非常識扱いされるため、無駄に着けている。そんな“忖度マスク”が続く限り、コロナ騒動は終わらないだろう」という──。
不織布マスクを着用する女性
写真=iStock.com/Rattankun Thongbun
※写真はイメージです

幸せに生きるために必要な心構えとは

昨年から続くコロナ騒動を通じて、つくづく「自分の頭で冷静に考えること」「たとえ多少のリスクを取ることになったとしても、最終的な判断は1人で下すこと」の重要性を実感している。

今回は、自身がいかに快適に生きるか、そして、他人に翻弄されることなく(時には出し抜くようなことになっても)幸せに生きるためにはどうすべきなのかについて書いてみる。なお、私は本稿で昨今のコロナ騒動を主眼に置いた話をしたいわけない。あくまで人生全般に関わる「幸福に暮らしていくために持っておきたい心構え」について語る。だが、コロナ騒動を通じて「どうすれば快適に生きていけるか」について改めて思索したのも事実なので、まずはなぜ私がこのような考えに至ったかを説明したうえで、本題に入っていこう。

いつまで過剰反応を続ければ気が済むのだろう

正直、私は政府、メディア、専門家が述べる「コロナはヤバ過ぎるウイルス。大切な人を守り、自分のことも守るため、今後も徹底的に自粛をしましょう」「ワクチンを2回、いや3回接種したとしても、外出時のマスク着用はもちろんのこと、家庭内でもマスクを着けるべき」「連休中もステイホームで」といった“お願い”には違和感しかない。だから「だが断る」というスタンスをこの1年半ほど取り続けてきた。データを冷静に読み解けば「コロナはそこまでヤバ過ぎるウイルスではない」ということ、そして「人流の多さは感染拡大と関係がない」ということが明確なのだ。いつまで「怖い、ヤバい」と口にしながら、社会生活全般を滞らせておくつもりか。過剰反応も甚だしい。