悪口だらけの職場に、不機嫌な家族。日々、気を遣いすぎて疲れてしまった……。そんな人は脳内物質・セロトニンが不足しているのかもしれない。脳内科の加藤俊徳氏は「日本人は特に周りに気を遣う傾向があるから、セロトニンは必要」という。どんな食材をどんな組み合わせで食べればセロトニンを増やせるのか。「プレジデント」(2021年10月15日号)の特集「悪口を言う人は、なぜ、悪口を言うのか」より、記事の一部をお届けします――。
良い気分、脳と幸福のための食品。セロトニンとドーパミンの自然な源
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日本人には特に必要なんです

セロトニンは一体どんなものなのか。脳内科医の加藤俊徳氏に話を聞いた。

「セロトニンが不足すると人は不安になります。あるいは寂しくなったり、恐怖を感じたり、未来に対して過敏に反応してしまうこともあるでしょう。

脳内には約1000億個の神経細胞をつなげる神経伝達物質があり、大きく分けて覚醒物質と抑制物質があります。このうちセロトニンは、ドーパミン、ノルアドレナリンと並ぶ覚醒物質で、特に精神面に大きな影響を与えます。覚醒物質ではありますが、抑制物質に変化するという面白い性質を持っています。」

「プレジデント」(2021年10月15日号)の特集「悪口を言う人は、なぜ、悪口を言うのか」では、本稿のほか、安倍晋三氏やイーロン・マスク氏の母メイ・マスク氏、プロ経営者、カリスマ営業コンサルタント、心理学者たち各界のプロが教えてくれた周りを味方にする心理学や、スタンフォード大学教授2人がインタビューに答えた「職場のバカ」撃退法、嫌悪感の世界有数の研究者であるポール・ロジン教授直伝「『生理的にムリ』の正体」など、尖った人間関係を丸く収める方法が満載です。ぜひお手にとってご覧ください。