韓国大統領選を前に本当の韓国を知ろう

文在寅ムンジェイン大統領の任期が残り10カ月となり、韓国では2022年3月の大統領選が注目を集めている。与党「共に民主党」から弁護士で京畿道知事の李在明イジェミョン、野党から前検事総長の尹錫悦ユンソクヨルなどがすでに立候補を表明しており、このまま行けば政治経験の乏しい検事と弁護士が政権を争うことになる。

韓国大統領選挙で有力候補者の李在明(左)と尹錫悦。
時事通信フォト=写真
韓国大統領選挙で有力候補者の李在明(左)と尹錫悦。

韓国の大統領は、政権末期になると反日的な言動が目立ってくる。国民の支持を得るには、反日姿勢を見せるのが確実で手っ取り早い。この恒例行事に日本はいちいち反応しなくていいと、これまでも述べてきたが、その考えに変わりはない。

これまで200回ほど韓国を訪れ、財閥をはじめ多くの経営者と付き合った経験からいうと、韓国の人たちは表の顔と裏の顔を上手に使い分けている。どれだけ親日でも、人前ではおくびにも出さない。

例えば、現代ヒョンデ財閥の創業者で、大統領候補にもなった鄭周永チョンジュヨン氏。日本統治下の時代に日本語で教育を受けた彼は、酒の席で「カラオケをやりましょう」とアコーディオン奏者を連れてきて『北の宿から』など日本の歌謡曲をよく歌った。日本経済新聞を毎日読み、渡辺淳一の『化身』が連載中のころは「ラストはきっと秋葉が霧子に捨てられますよね」と楽しそうに話していた。