コロナ禍の今、大学生たちの卒業旅行はどう変化しているのでしょうか。思い出づくりの場として人気が高まっているスポットから、旅行に代わる新たな楽しみ方まで、およそ10人もの学生たちが語り合いました。若者文化に詳しい原田曜平さんが聞き出した、彼らの意外な行動とは──。
山手線
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【座談会参加者】
國武 那汰莉さん/立教大学文学部3年生。
河内 杏南さん/早稲田大学文化構想学部2年生。
齊藤 龍星くん/早稲田大学政治経済学部2年生。
高杉 真由香さん/慶應義塾大学総合政策学部2年生。
山本 祥子さん(仮名)/慶應義塾大学法学部1年生。
鈴木 かのんさん/桜美林大学ビジネスマネジメント学群2年生。
工藤 慶人くん/一橋大学経済学部2年生。
加藤 耀くん/東京理科大学理工学部2年生。
坂後 裕菜さん/上智大学総合グローバル学部1年生。
福永 怜生くん/早稲田大学商学部5年生。

卒業旅行は「手軽・近場・密回避」が主流に

【原田】今、大学生はコロナの影響で卒業旅行に行きにくい状態になっているよね。5年生の福永くんは後輩たちが、2~3年生の皆は周りの先輩たちがどうしているのか教えてくれるかな。

【福永】僕は去年に卒業旅行を済ませたのでコロナの影響はなかったんですが、今年卒業する後輩たちはいろいろ工夫しているみたいです。リゾートスタイルのキャンプ「グランピング」か、旅行でも車で行ける近場にする子が多いですね。行き先を決める時も、飛行機で行くような遠方ははばかられるようで、「飛行機かどうか」が判断の境目になるって言っていました。手軽・近場・密にならない・飛行機が不要っていうのが決め手みたいです。

【國武】福岡にいる知り合いは、県内で済ませるって言っていました。本当は海外に行きたかったけどコロナでやめたって。私自身は、緊急事態宣言が解除されたら、密にならないスキー場とかに行こうって友達と話しています。

【坂後】私の先輩は、コロナがちょっと収まっている時に沖縄に行ったりしていました。最近だと、都内のホテルに泊まったり日帰り旅行したりしている人が多いですね。でもこれって、他の人から見たら、ただの日常的な遊びなのか卒業旅行なのかよくわからないですよね

行く派と行かない派にわかれる

【山本】4年生の姉は、近場に行くぐらいならしなくていいっていう「行かない派」と、せっかくだからって福岡や沖縄まで出かける「行く派」にはっきりわかれてるって言っていました。乗り物では、バスは換気がよくないイメージがあるから、飛行機や新幹線を使う人が多いみたいです。最近は、遠出せずにホテルでゆっくり過ごす「ホカンス(ホテル×バカンス)」も流行っているんですけど、卒業旅行に使うケースは周りでは聞いたことがないですね。