「普通」とは年収500万円以上、清潔感、そして…

定期的にネットで話題になる「普通の男」問題というのがあります。

「普通の男」とは、婚活女子の結婚相手の条件としてよく使われる言葉ですが、この「普通」を紐解いていくと「ちっとも普通じゃない」と炎上します。

新郎新婦
写真=iStock.com/kohei_hara
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12月9日放送のTBS情報番組「グッとラック!」で紹介された「普通の男」像も大いに物議を醸しました。いわく、学歴は大卒(日大・東洋大・駒沢大・専修大)以上。ジム通いをしていて、都内在住の場合なら年収500万円以上。清潔感が大事らしく、「鼻毛が出ていない」「ヒゲ・爪が整っている」「美容室は月1~2回」「化粧水をつけて就寝」と、いろいろとツッコミどころが満載なのです。炎上した最大のポイントは、「見た目は、星野源“で”いい」というもの。「“で”いい、とは何様だ」と、星野源ファンの同性の女性からも非難の声があがる始末です。

こうした婚活女子の言う「普通の男」問題は、定期的にあらわれる風物詩のようなもので、過去にもあります。以前は、「年収500万円以上、大卒、正社員、長男以外、清潔感がある、常識やマナーがある」というのもありました。この時も「長男以外?」というのが話題になっています。これは、多分、相手の親との同居が嫌だという意味なのでしょう。

平均年収が高い東京都ですら2割しかいない

いずれにしても、必須条件として出てくるのが「年収」なんですが、「500万円以上の年収」などはっきりいって普通でもないし、平均でもありません。少なくとも、初婚がもっとも多い25~34歳において、未婚男性で年収500万円以上など少数派です。東京都に限定しても当該年代の未婚男性のたったの22%しかいません。普通どころか上位2割に相当します。

アラサー未婚男性の年収分布

つまり、都内の婚活女性が「年収500万円以上」という条件を提示しただけで、上位22%以外の男性には相手がいないということになります。前回記事「独身が増え続ける原因を「若者の恋愛離れ」にしたがるメディアの大ウソ」(11月30日)で、「男女とも恋愛強者は3割しかいない」という法則をご紹介しましたが、年収500万円以上の未婚男性をゲットできるのは、恋愛強者の女性だけになるということです。

これは東京以外でも同じです。仮に年収条件を400万円以上に下げても、全国でそんな未婚男性は3割もいませんし、その3割は恋愛強者女性が根こそぎ奪っていくことでしょう。