初めてリーダーに任命されました。かなり上位の、やりがいのあるポジションです。これから、どのように行動の仕方を変えればよいのでしょうか。 ダーリントン・ントゥリ(南アフリカ、ランドブルグ)


 

まず、おめでとうございますと言うべきでしょう。昇進されたことがおめでたいのではありません。それもすばらしいことではありますが、リーダーになったら行動の仕方を変える必要があるということをあなたが理解しておられるからです。初めてリーダーのポジションに昇進した人は、えてしてその点を見落としてしまいます。そして、それを見落とすことは、キャリアをつまずかせる最大の原因になるのです。

リーダーになったらすべてが変わります。リーダーになる前は、成功とは自分自身を成長させることです。自分の実績、パフォーマンス、貢献のことです。手を挙げて、指名され、正しい答えを発表することです。

リーダーの成功とは他の人たちを成長させることです。自らの下で働く人々をより賢明に、よりビッグに、より大胆にさせることです。個人としての行動は、自分のチームをどのように育て、支援するか、そしてチームのメンバーが自信を高めるのをどのように手助けするかということを除いては、もう何1つ重要ではありません。

つまり、リーダーとしての成功は、あなたの日々の活動ではなく、それを反映したチームのパフォーマンスのすばらしさから生まれるのです。それは大きな転換であり、間違いなく難しいことです。リーダーであるためには、基本的にまったく新しい考え方が必要です。「どうすれば自分が卓越できるか」ではなく、「どうすれば部下がもっとうまく仕事をする手助けができるか」と常に考えることが必要です。

そのような考え方をするためには、場合によっては20年も続いた習慣を捨てなければなりません。おそらくあなたは小学校のときからずっと個人として秀でることをめざしてきたはずですから。しかし、明るい材料を挙げると、今回の昇進は、おそらく組織の上の誰かが、あなたにはスタープレーヤーから有能なコーチに飛躍する素質があると考えた結果なのでしょう。

その飛躍のためには、何よりも部下を積極的に指導することが必要です。年に1度か2度のパフォーマンス評価のときだけでなく、あらゆる機会をとらえてフィードバックを与えましょう。

会議のあとや顧客を訪問したあと、顧客へのプレゼンテーションのあとに、部下のパフォーマンスについて本人と話し合いましょう。あらゆる重要なイベントを指導の機会にし、そこで部下の仕事ぶりのどの点がすばらしく、どの点が改善の余地があるかを話し合いましょう。その際、自分の言葉を砂糖でくるむ必要はまったくありません。100%率直に話しましょう。それは有能なリーダーの決定的な特質の1つです。

部下の身になって考えることも、彼らを育てる有効な方法です。人生について、仕事について、前向きなエネルギーをふりまいてください。未来について楽観的な見方を示してください。1人ひとりのパフォーマンスや成長について心から気にかけてください。

そして、その間ずっと、自分が今ではリーダーであることを忘れないでください。重要なのはもう自分自身ではなく、部下である彼らなのです。