苦戦が続く外食産業だが、牛丼市場も例外ではない。牛丼チェーンの売上高は吉野家が前年比0.6%減、松屋が0.5%減だった。一方、すき家は前年比7.6%増と客単価が落ち込む中で善戦している。

逆風の中の店舗拡大!
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すき家の取り組みは主に3つだ。

第1に「かつおぶしオクラ牛丼」「お好み牛玉丼」など品揃えを豊富にし、価格帯もコンビニ弁当を意識している。牛丼も、並と大盛りだけでなく、ミニ、プチ、特盛り、メガと増やした。

第2にコストパフォーマンスだ。2009年8月、ごはんが大盛りの2倍、肉が並の6倍という「牛丼キング」(990円、2248kcal)を発売。同チェーンを運営するゼンショーの藤田直樹広報室長は「実はメニューには表示していない“隠れメニュー”です。1食で成人男子に必要な1日分のカロリーを摂取することができます」と笑う。すき屋の客層の中心は30~40代の男性。メガは、若い20代前後の学生を中心に取り込む。

牛丼各社の並盛り1円あたりのカロリーを算出すると、吉野家が1.8kcal/円(380円、666kcal)。松屋が2.4kcal/円(320円、766kcal、味噌汁含む)。すき家は2.3kcal/円(280円、634kcal)となっており、牛丼キングの2.4kcal/円はコストパフォーマンスも高い。死ぬほど腹が減ったら牛丼キングに挑戦したい。

第3は「牛丼祭り」などのキャンペーンだ。ファミリー層ではなく、コア層であるビジネスマンをターゲットにし、「(タイミングは)店舗で人手が不足しないように、学生アルバイトが帰省していない時期」(藤田氏)を狙う。