では、実際に、トヨタのプリウスの新車(レジャー使用、ゴールド免許、10等級、運転者35歳以上限定)の例で保険料を比較してみよう。

大手損保会社の代理店契約で対人・対物賠償無制限、人身傷害補償5000万円、搭乗者傷害1000万円、車両保険220万円、さらに保険会社が提案しがちな特約をたっぷりつけた補償の手厚いプランの場合、保険料は年17万4970円。このプランから搭乗者傷害保険や余分な特約をはずし、対人・対物賠償無制限、人身傷害補償5000万円、車両保険220万円に絞り補償をそぎおとしたプランにすると何と保険料は年9万2630円まで下がる。さらに車両保険を外せば、年3万8550円になる。

これを通販保険にすれば、さらに保険料は安くなる。某通販保険を例に挙げると、前述の補償の手厚いプランだと年8万4650円。補償をそぎおとしたプランでは年6万5070円、車両保険を外せば年2万4240円まで下がる。

自動車保険は毎年の更新時が見直しのチャンス。通販保険を検討するならまずはHPで見積もりをとってみよう。この際、車検証と現在の保険証券を手元に用意すること。多くの会社から見積もりをとり、候補に挙がった会社には実際に電話してサービス体制を確認するといい。

また、代理店契約なら保険専業のプロ代理店を選ぶと安心だ。

なお、保険会社を変更しても保険等級は継続されるので「一から出直し」の心配はいらない。40歳以上の人なら、子どもが免許をとって運転を始めることもあるだろう。このときは、あらかじめ年齢制限を変更する手続きをとっておくこと。契約変更の手続きは、契約期間中ならいつでも受け付けている。

(構成=有山典子)