[中華料理] 開化亭

――摩可不思議魅惑の「骨董品中華」へようこそ

創業は1978年。骨董品店より中華料理店に転身した。レトロな店内に並ぶアンティークな調度品は、実はすべて売り物。酸辣湯麺、担担麺各1500円など、麺ファンも多い。「昔ながらの○○料理」という怪しい看板が目印。

●東京都港区南青山7-8-1 南青山ファーストビルB1F TEL.03-3406-3657 営業時間/11:30~14:00(LO)、18:00~22:30頃(LO) 日曜定休・祝日不定休 カード不可

1.名物の五目おこげ(3~4人分)2500円。店内に響く轟音もご馳走だ。和食に通じるさっぱりとした味わいでするする入る。
 2.“もんごういかのレタス包み”2800円。イカのおいしさもさることながら、特筆すべきは長ねぎダレ。「つくり置くとこの風味は出ない」と店主の町田博さんは混ぜたてに執着する。
 3.“黄ニラとアワビの炒め物”4000円。黄ニラのシャキシャキとアワビのむっちり。食感の妙味も魅力だ。志の輔さんはビールで喉を潤した後、「老ロック」と呼ぶレモンスライス入り老酒ロックに切り替える。
 4.“牛肉の紙包み揚げ”1個800円。肉に下味をつけるオイスターソースにはトウチをプラス。深みのある味わいが肉のやわらかさを引き出す。

[和食] 新湊 はま作

――親から息子へ。富山きっての海産美味が銀座に直送される

射水市(旧・新湊市)にある「浜作」の長男、浜守淳さんが料亭などでの修業を終えて店を構えたのが9年ちょっと前。本店の目利きで届く鮮魚、女将さん手づくりの干物など、富山を愛する富山県人からも贔屓にされている。

●東京都中央区銀座3-13-6 銀座KIビル1F TEL.03-3541-2209 営業時間/17:30~21:30(LO) 土曜は予約営業(3日前まで、コースのみ) 日祝定休 カード可 ※要予約

単品もあるが、おまかせのほうが北陸の味覚を堪能できる。写真は7500円のおまかせ料理より。冬場はぶりしゃぶコースなどの特別メニューも登場。

1.富山県人は干物好き。本店の女将さんが北風が吹く日だけつくる干物の旨さは、鮮魚に勝るともいわれる。いまや高級魚のノドグロ、イカ、富山湾のゲンゲ。思わず地酒・立山に手が伸びる塩加減だ。
 2.紅ずわい蟹。本ずわい蟹より旬が長く、9月~翌5月上旬まで味わえる。蟹ミソをつけて味わえば、この世のものとは思えぬ絶品。
 3.本店譲りの名物わっぱ飯。酒の肴になる味わい。
 4.お造り2点盛りは、真鱈の昆布〆とバイ貝昆布〆は新湊の甘醤油で味わうのが志の輔流。

(構成・文=斉藤由利子 撮影=川井 聡)