集合住宅の場合、地デジ対策は、賃貸は貸し主が、分譲は管理組合が行うところが一般的だが、一戸建て住宅の場合は、家主がすべて対応しなくてはいけない。地方に離れて住む老親が準備していないような場合は、地元の電器店に、受信状況調査から、設置、アフターサービスまで一任すると安心だ。ただし、最近、NHKの調査などと偽り、高額な工事費を請求する事件も発生しているので注意が必要だ。

受信障害の場合は助成金の支援制度があるので、デジサポに問い合わせるとよい。

テレビを買い替えるメリットは、地デジのクオリティーに合った映像が楽しめる点だ。価格は、1インチ1万円から5000円と大幅に値下げされて安くなったものの、グレードの価格差が大きいので、選択次第で投資額も異なってくる。

価格は「3Dか2Dか」と「録画機能の有無」によって大きく異なる。液晶テレビは半年後には旧型となるほど技術進化が早く、「寿命は5年」といわれている。5年で買い替えるなら、30万円前後の3Dを購入せずとも、今は2Dでも十分だろう。録画機能が付くと、3万~4万円高くなるので、2Dの録画機能なしが最も安い。しかし、レコーダーは別に購入すると割高になる。自分の視聴スタイルに合わせて、欲しい機能だけに絞り込んで選ぶとよいだろう。

売れ筋は、42~46型の2D録画機能付きで、価格は15万~20万円。お買い得なのは37型で、2D録画機能なしが6万円台程度で購入できる。

画質は、年齢や個人によっても見やすさは異なる。売り場で実際の映像を見て一番見やすいものを選ぶとよい。例えば、スーパー等で売られている2万~3万円の激安テレビは、3~4年前の技術で製造されたものが多いが、自分で画質を確認して納得できれば問題はない。

(成=ロイチョウドゥーリ邦子)