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外食再編戦国マップ

日本マクドナルドHDは08年、約3750店舗のうち直営500店をフランチャイズ(FC)に切り替えた。そのFC化にともなう店舗売却益も含まれるが、売上高は4000億円を突破。外食産業の頂点に立つ。上場外食企業としては3000億円台のゼンショーが二番手で続き、吉野家HD、コロワイド、ロイヤルHDなどが売り上げ規模1000億円台で競い合っている、というのが大きな構図。未上場組ではすかいらーくが売上高4000億円弱、セブン&アイHDの子会社、セブン&アイ・フードシステムズは1000億円台に乗せている。

ただし、この構図がいつ変化しても不思議ではないのが外食産業。合従連衡が激しい業界のひとつであり、現在は不況の影響でロードサイド型やファミリーレストランの不振が目立つが、人気店の移り変わりも激しい。

積極的な買収を仕掛け、この5年で売上高を3倍程度伸ばしてきたのが牛丼「すき家」のゼンショー。同社はココスジャパンやなか卯、サンデーサンなどの買収を手がけてきた。居酒屋の「甘太郎」などを展開しているコロワイドも、M&Aに積極的。経営統合を選択したのは、コーヒーショップのドトールコーヒーとスパゲティ店主体の日本レストランシステム(ドトール・日レスHD)。ハンバーガーのモスフードサービスは、「ミスタードーナツ」のダスキンと資本業務提携関係を結んでいる。

そもそもスーパーのダイエーが本業の経営不振から、外食関連のグループ会社を売却したことが外食産業の再編に拍車をかけた側面もある。本部とのトラブルから「ほっかほっか亭」から「ほっともっと」にチェーン店名を変更した持ち帰り弁当のプレナス、吉野家HDの子会社となった、どんと合併したフォルクスもダイエー系だった。ゼンショーの傘下に入っている大和フーヅは、三洋電機系列だった。

投資ファンドが業界再編の後押しをしている側面も強い。回転寿司のあきんどスシローは、投資ファンドのユニゾン・キャピタルの傘下に入り、前述のすかいらーくは、野村プリンシパル・ファイナンスが経営再建を手がける。

野村プリンシパルは、すかいらーくの創業家出身社長を解任してまでも、再建を急ぎたいところだろう。英ファンドと共同とはいえすでに、投資金額は3000億円に達する。

浮沈の激しい業界だけに、今後も各社のM&A戦略から目を離せない。