就職氷河期再来、就職率は6割まで落ち込む! ショッキングなデータは2010年8月に発表された、文部科学省の「学校基本調査」の速報値によるものだ。これによると、4年制大学を今春卒業した学生の就職率は60.8%で、前年より7.6ポイント下がった。この下げ幅は過去最大。また、進学も就職もしていない人は約8万7000人。リーマン・ショック後の企業の急激な採用減の影響が色濃く浮き出た格好だ。2011年度卒業予定者は、さらに“狭き門”に苦しみそうだ。

一方、いつの時代でも人気企業が存在する。リクルートが2010年3月、11年3月卒業予定の学生を対象に就職志望企業についてアンケートをしたところ、トップはJTBグループ。続いてJR東海、JR東日本となった。また、オリエンタルランド(6位)、バンダイ(8位)などのレジャー・エンターテインメント関連企業に人気が集まったのも、今回の特徴の一つ。しかし、実態とリンクして見るには、堅調な人気を誇る金融機関がいいだろう。三井住友銀行(7位)、みずほフィナンシャルグループ(9位)、三菱東京UFJ銀行(10位)など20位内に銀行4行がランクイン。その一つ、みずほFGは人気のヒミツをこう“自己分析”する。

「当社は、みずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行、みずほコーポレート銀行、みずほ信託銀行など、主要グループ会社については合同採用をしており、間口が広く人材交流も活発に行っています。さらに、リクルーター制ではなくオープン採用制なのも学生から魅力と受け取られているようです」(みずほFG広報)

2010年、900人を採用しているため、各大学でも目立つ存在。基幹職の安定採用は、各行に共通する流れだ。では、そんな人気企業に就職できる大学はどこか。

「ブランド力アップをめざして改革を進める大学と、そうでない大学の格差は広がる一方。就職率やOBのその後をみると、それは明らかだ」(中堅予備校役員)