マインドマップを描くのは面倒くさそうだと、手を出さないでいる人は多いかもしれません。色分けをし、イラストを描いたほうがもちろん効果的ですが、黒ペンで、手帳にメモする程度でも十分効果が実感できます。

マインドマップを描くときは、中央に目的を書き、そこからメイン・ブランチを引き出していくつかの論点を設定します。たとえば営業マンが取引先へのインタビュー項目を整理するために活用すれば、訪問の目的を押さえながら論点に沿った質問をし、短時間で的確な情報を引き出すことができます。マインドマップを活用することで知らず知らず思考が論理的になるのです。

このほか、マインドマップには多くの効用がありますが、ここでは「記憶」を助け、「アウトプット」をスムーズにする効用を活かした読書と資格勉強を紹介します。

読書編

●準備

「読んでも頭に残らない」「必要なときに思い出せない」。マインドマップはそんな悩みを解決します。

まず、目的を定め、どれくらいの時間をかけて読むかという時間設定をします。

次に、既知情報を整理します。読む本の分野について、自分がすでに知っている知識や関連する経験を、マインドマップにします。人は新しい情報に出合ったとき、それを自分がすでに知っていることや過去の経験に結びつけることができて、初めて真に理解できます。既知情報を整理しておけば、本の情報が「腹に落ちる」形で頭に入ります。

そして、さっと下読みし、論点を拾い出してマインドマップのメイン・ブランチを書きます。注意したいのは、目次通りにならないようにすること。著者の思考をなぞるだけになってしまうからです。

●仕上げ

メイン・ブランチまで書いたマインドマップに、本を読みながらブランチやキーワードを足していきます。

本一冊を、隅から隅まで読むことが目的ではありません。冒頭から順に最後まで読むとき、人間の脳は、最初と最後だけ印象に残るようにできています。これでは、自分にとって重要な情報を長期間記憶しておくことはできません。本の終わりまで目を通すことではなく、設定した時間内に、自分の目的に沿った情報を本から拾い出し、マインドマップを仕上げることを目指しましょう。読書が自然と能動的になっていることに気づくはずです。

●復習

マインドマップのよさは、短時間で手軽に復習できること。マインドマップを見ながら、内容を思い出せないところは、本で確認します。

記憶を定着させるためには、早いタイミングで復習することが必要です。72時間以内の復習が効果的だといわれています。それも、短時間でいいので頻繁に行いましょう。1日1回10分の復習よりも、1日3回3分の復習のほうが効果があります。