「副業するなら自分のキャリアを活かした『個人事業主』を目指すべき」と断言するのは、『サラリーマンを「副業」にしよう』(プレジデント社)の著者である俣野成敏さん。ウィズコロナの時代に、個人事業主として自分にぴったりな副業をスタートさせるにはどのようなことが大切なのでしょうか。しっかりと稼ぐためのポイントとは――。
ビジネスの増加の階段の上昇の矢印
※写真はイメージです(写真=iStock.com/shutter_m)

「何を副業にしていいかわからない」という悩み

「自分のキャリアを活かして副業をしましょう」といわれても、実際はどんな副業をすればいいのかわからないという人が多いようです。そのような人のために私が考案したのが、「ジョブ・マトリックス」です。(図表1)

ジョブ・マトリックス(4S)

※俣野成敏『サラリーマンを「副業」にしよう』(プレジデント社)より作成

これは、もともとビジネスに不可欠な職域を「プロデューサー/マネジャー」「スペシャリスト」「サポーター」「マーケター/セールスマン」の4つに分類したもの。

この中で比較的始めやすくお勧めなのが「サポーター」です。サポーターとは、いわゆる裏方ですが、もともとアウトソーシングが発達している分野。裏方で副業をしている人は、クラウドソーシングなどを利用している人も多いようですが、そうするとライバルが多く、単価も低く抑えられるのが実情です。

そういった下請け的なイメージを脱して、しっかり個人事業主として稼いでいくには視点を変えることが重要です。

そこで鍵になるのが「顧客の再定義」。つまり、これまでの顧客とは違う人を相手に商売を考える。自分の専門性を全く別の人に売るということです。