かつて私が勤めていたHP(ヒューレット・パッカード)には、学校の研究室のような雰囲気がありました。部下は上司を「さん」付けで呼ぶ。どちらが上司かわからないといわれたものです。こうしたHPのカルチャー、創業者ヒューレット氏とパッカード氏の会社設立への奮闘の歴史、そこから始まるIT産業の勃興を追体験できます。

アメリカでも「HPウェイ」と呼ばれる独自のマネジメント。フレックスタイムをいち早く導入するなど、人はいきいき働ける環境であれば、最大限の力を発揮するものだという考えが背景にあります。著者から直接薫陶を受けた最後の世代として、性善説に基づく経営を継承していきたいと考えています。