第2波はこんなに早くくるものなのか

新型コロナウイルスが収束傾向にあるとして、緊急事態宣言が解除された日本。東京では解除後、失った数カ月を取り戻すかのように外へと出かける人を大変多く見かけるようになった。しかし東京や福岡では感染者数の増加が再び見られ、東京ではアラートが発動された。

「東京アラート」が初めて発動され、赤くライトアップされた東京都庁=2020年6月2日午後、東京都新宿区
写真=時事通信フォト
「東京アラート」が初めて発動され、赤くライトアップされた東京都庁=2020年6月2日午後、東京都新宿区

東京都によれば、6月2日の新規感染者数は34人だった。1日の感染者数が1桁から多くても10人台を推移した1~2週間前と比べるとその数の増え方に驚きを隠せない。これはもうすでに第2波が到来していると考えるべきなのだろうか。アメリカの国立アレルギー・感染症研究所は、第2波が訪れる時期として「秋~冬」と発表していたが、こんなにも早く日本にくるものなのか。コロナを巡る困惑、混乱はまだまだ続きそうだ。

一方で、連日テレビをにぎわせた新型コロナウイルスの話題もめっきり少なくなった。緊急事態宣言が解除されたことによる経済の再開にフォーカスされることが多く、肝心の感染者数に関する言及も少ない。といようりも、国民もコロナに関心がないのかもしれない。何か、もうコロナが終わったと勘違いしている人がこの国にはたくさんいるのではないだろうか。