木村花さんの死、ネット誹謗中傷から番組制作サイドへ

フジテレビ系の恋愛リアリティー番組「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」(以下、「テラスハウス」)に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが22歳で亡くなったニュースが、連日メディアをにぎわせている。木村さんは、Twitter上で連日視聴者からの誹謗ひぼう中傷を受けていたことが死の原因だったのではないかと言われている。

これを受けて、歌手で実業家の柴咲コウさんや、漫画家のきくちゆうきさんなど著名人がネット上での誹謗中傷に対して法的措置を取ることを検討していると表明しているほか、政府も5月26日、ネット上に悪意のある投稿をした人の特定を容易にする制度改正に動き出した。当初、木村さんが亡くなったニュースは、SNSでの悪意あるコメントに対する問題として取り上げられがちだったが、ここにきて問題の焦点は、番組制作サイドに向けられるようになった。

国民の問題意識は「テラスハウス」を含む恋愛リアリティーショーをめぐる問題を再考するにあたって正しいと言えるだろう。