今年4月、携帯電話向けSNS「モバゲータウン」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)は、第4四半期決算の営業利益が前年同期比136%増の98億円に達したと発表した。その要因は「ソーシャルゲーム」だ。

「怪盗ロワイヤル」のプレー画面
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「怪盗ロワイヤル」のプレー画面

「ソーシャルゲーム」とは、ゲーム内でプレーヤー同士が競い合ったり、協力したり、情報を交換しながら一緒に遊べるといった交流機能を持つゲームのことだ。従来の家庭用ゲームと違う点は当初、無料であること。特定のキャラクターがなく、プレーヤー本人がゲーム内に存在するようなつくりになっている点で、従来のオンラインゲームとも異なる。会員はユーザーの紹介で増えていくが、紹介によってアイテムやゲーム内通貨がもらえることも、ユーザー数増加の一助となっている。

ゲーム運営会社は、ゲーム内のアイテム販売や広告収入などで利益を得る。暇な時間に何度もアクセスするプレーヤーが多いため、PVが高くなり、広告収入も増すというわけだ。

「オープンプラットフォーム」を利用し、さまざまな端末向けに開発されているのも事業展開を大きくする要因だ。DeNAの代表的なソーシャルゲーム「怪盗ロワイヤル」は、mixiや米SNS大手のFacebookにも提供されており、さらに海外のiPhoneやiPod touchへの提供も発表されている。

とはいえ、米国ではソーシャルゲームの大手メーカーがユーザーから集団訴訟を起こされるといったトラブルも起こっている。現段階では、ソーシャルゲームはゲームの新ジャンルとして確立するまでの過渡期のようだ。