新型コロナウイルスの流行を受け、家にこもる人が増えている。それでも人々の生活を成り立たせるためには、止められない仕事がある。そのひとつが「ごみ収集」だ。ごみ清掃員とお笑い芸人の二足のわらじを履くマシンガンズの滝沢秀一さんが、いま収集現場で起きている変化をリポートする——。
管理の行き届いた日本のごみ集積所
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ごみを回収しないわけにはいかない

新型コロナウイルスが流行しても、僕らごみ清掃員は働き方を変えることはできない。

多くの企業が感染拡大を防ぐために在宅勤務などに切り替えているが、ごみ清掃員にはそのような働き方は不可能だ。

公の仕事は、現場に身を置いて初めて仕事になる。警察官や消防士は、人手が薄くなればそのまま世の中が乱れることを意味するだろう。したがってコロナウイルスがはやる前と同じ状態を保っておかなければならない。

ごみ清掃員とて、同じことだ。コロナウイルスがはやっているからといって、ごみを回収しないわけにはいかない。

仮に2週間、ごみ清掃がストップすればどうなるか。街はごみであふれ、衛生面でも防犯面でもたいへんな混乱が起きるはずだ。