政策への要望で上位に上がった「教育改革」。教育制度の今後については、「授業時間を増やす」(賛成79.1%)、「学校週休2日制度を見直す」(賛成76.3%)、「教える内容を増やす」(賛成78.2%)など、「ゆとり見直し」に支持が集まった(図7)。

また「無能な教師の免許更新をしない」(賛成93.6%)、「企業人など外部から教員を採用する」(賛成92.8%)など、教育現場を預かる教師に対しては厳しい視線が向けられている。

IT、料理、理美容は必須

週休2日が悪いとは言わないが、少なくとも週休2日にするかどうかは地域で決められるようにするべきだと私は思っている。

都市部なら塾に行くなり美術館に行くなり、土日の休みを有意義に使えるかもしれない。だが田舎ではショッピングモールに行くぐらいしかやることがない。だったら土曜日も登校させて勉強させたほうが地方の人材育成という面でもよろしい。豊かな自然の中でのびのびと育てながら、土曜日もきちんと学校で学べる教育環境は売りにもなる。

さらに高校教育では最低限のエンプロイアビリティ(被雇用者能力)を身につけさせるべきというのが私の提案だ。

私が行った全国調査で15~22歳の女子の2割が「キャバクラ嬢になりたい」と回答し、なりたい職業の9位にキャバ嬢がランクインした。彼女たちの多くは若いうちにできるだけ稼いで、25歳を過ぎたら自分の好きな「手に職」で生きていこうと思っている。実際、資格を取るためにキャバ嬢をやっているという子が結構多い。

高校で何も教えないから、資格を取るお金を稼ぐためにキャバ嬢になる。世界史を教えても授業中に寝ているなら意味はない。だったらパソコン検定に受かる程度の最低限のITスキルを教える。あるいは料理と理美容のスキルを仕込む。プラス英語がそこそこできれば、世界中どこででも働ける。

高度成長期の商業高校や工業高校がそうだったように、高校教育で当座をしのげるエンプロイアビリティを全員に身につけさせるべきだろう。

ビジネスマンの暮らしに目を移そう。年収の伸びは「やや増えた」「変わらない」「やや減った」で9割弱を占めて、収入的にはほぼ横ばい(図8)。

雇用、賃金ともに厳しい情勢が予想される09年の消費生活に関しては、約半数が「メリハリをつける」(47.9%)と答えている(図9) 。