富士山を一望できる六本木ヒルズ森タワー27階のフロア。「江戸」をテーマにしたカフェテリアは畳張りの座敷もあり、和風なテイストが新鮮。「温」「丼」「麺」などのコーナーのほか、充実のサラダバーが人気。シェフがその場で焼きたてのハンバーグや刺身などを切り分けてくれる、シズル感あふれるアクションコーナー「祭」もいつも大賑わいだ。ドリンクまですべて無料のうえ、朝、昼、晩と3食が供される。味のレベルも高い。
富士山を一望できる六本木ヒルズ森タワー27階のフロア。「江戸」をテーマにしたカフェテリアは畳張りの座敷もあり、和風なテイストが新鮮。「温」「丼」「麺」などのコーナーのほか、充実のサラダバーが人気。シェフがその場で焼きたてのハンバーグや刺身などを切り分けてくれる、シズル感あふれるアクションコーナー「祭」もいつも大賑わいだ。ドリンクまですべて無料のうえ、朝、昼、晩と3食が供される。味のレベルも高い。

及川さんはまた、グーグルの社員食堂には、食事が美味しいだけではない魅力があると話す。

「私はタバコを吸わないので、以前は喫煙者同士が部署や役職を超えたコミュニケーションを図る“タバコ部屋”がうらやましいと思っていました。でも、この食堂には、それに通じるものがある。一人でふらっと来て、久しぶりに会う他部署の人がいたら『最近どう?』なんて会話が始まる。そうすると『実は、いまやってるプロジェクトで……』と盛り上がり、新しいアイデアが生まれたこともあります。また、朝昼晩と3食提供されているので、食事の心配やそのための時間的ロスを考えずに仕事に打ち込めるというのは、やはりやる気にも、実際に効率アップにも繋がりますね」

及川さんは、時には早朝出勤して、食堂で東京の景色を見下ろしながら、考えを整理することもあるという。「新しい発想を生み出すための源泉の一つがこの食堂でしょうか」。

しかし、グーグルの社員食堂はなぜ、無料でなければならなかったのか。広報部の河野あや子さんが説明する。

「よく聞かれるので、米国本社で用意した回答があります。『フリーソフトを提供している会社で、社員からお金を取ることはできません』というものです。実際、社員食堂も『社員に健康的な食事を提供する』という社のミッション。なぜ無料かというより、有料にする理由がないんです」