なぜ仕事で忙しい人が、わざわざサウナに通う時間を作っているのか。サウナイベントをプロデュースする経営者・本田直之氏は「サウナに通うことで心身が安定し、風邪も引きづらくなる。だから仕事の生産性にこだわる人ほど、サウナに入っている」という――。

※本稿は、本田直之、松尾大『人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

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疲れた身体をリセットするリフレッシュ効果

サウナの効果で最も代表的なのは、運動後に得られるのと同じような爽快感、リフレッシユ効果だ。

筆者はサウナに入る際、「サウナ→水風呂→外気浴」というサイクルを繰り返しながらサウナに入ることを推奨しているが、まずはこのサイクルが身体にどのような変化をもたらすか、簡単にご説明しよう。

サウナ室に入ると、身体は熱い空気に包まれてじわじわと汗が出てくる。体内の老廃物が汗とともに排出され、身体の物質交換が進んで疲労回復に繋がる。

しばらくサウナにいるとだんだん熱くなってきて、40℃近くまで上昇した体温を冷まそうと皮膚の表面の血流量が増加し、脈拍も平常時の2倍ほどの速さになる。

「サウナ=気持ちいい」というわけではなく、むしろ不快感が増して交感神経が活発になる。80~90℃もあるサウナ室に何時間もいたら死んでしまうので、身体が危険信号を出すために交感神経が活発になるのは生物としては当たり前のことだ。