片付けコンサルタントの“こんまり”こと近藤麻理恵さんが世界中で注目を集めている。書評サイト「HONZ」代表で元マイクロソフト社長の成毛眞氏は、「片付けるべきなのは物だけではない。ムダな時間や人間関係も切り捨てるべき。捨てることができない人は、時代の変化についていけない」という――。

※本稿は、成毛眞『一秒で捨てろ!』(PHPビジネス新書)の一部を再編集したものです。

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形のないものにも「不要なもの」はある

少し前からの「断捨離」ブーム、「こんまり(近藤麻理恵さん)」ブームに乗って、自宅の不用品をすっきり片付けたという人もいるだろう。そのトレンドには私も賛同する。だが、私が言う「不要なもの」とは、形のあるものだけを指しているわけではない。むしろ無形のもののことだ。

たとえば、以下のようなものである。

●仕事をしている気になれるだけで、成果に直結していないムダな仕事
●断ち切りたくてもなかなか断ち切れない人間関係のしがらみ
●常識だと思い込んでいるが、じつはそうではない固定観念
●朝から晩までせっせと集めているわりに、1ミリも役に立っていない情報
●ヒマさえあれば投稿しているが、「いいね」がまったくつかないSNS……。

いかがだろう。あなたは、こうした「不要なもの」をため込んでいない、と断言できるだろうか。ムダな仕事をするのも、何の得にもならない人間関係を続けるのも、固定観念にしばられ続けるのも、無為に情報を集め続けるのも、どうでもいいSNSの投稿を続けるのも、別に自由じゃないかと言われれば、それまでだ。好きでやっているなら、私も止めはしない。

だが、そうした「不要なもの」によって、人生の貴重な時間をムダにしたり、足を引っ張られたりすることは、少なくない。また、場合によっては、人様に迷惑をかけることもある。しかも厄介なことに、それらを“大事なもの”と勝手に思い込んでいるフシがある。

断言しよう。それは“ゴミ”だ。

これから何十年と人生があると考えたら、一度ぐらいは立ち止まって、検証したほうがいいのではないか、というのが、私の主張だ。