――でもCMや商品によるイメージって、企業の実像とは違いますよね?

【アサヒ(女)】うちは、結構イメージに近いかもしれない(笑)。明るく元気で体力がある。生涯のパートナーとして生物学的に必要な、男らしさを兼ね備えていそうなど。当たらずとも遠からず、ですね。

【伊藤忠(女)】うちも商社の中では「元気な体育会系の男性が多い」とよくいわれます。

【フジ(男)】うちは他局より「軽い」と思われてるでしょ? 確かに80年代以降バラエティを強みに伸びてきたから、当時の社員は軽くてハチャメチャな感じ。最近は「いい家柄」の政治家や芸能人の娘・息子も増えた。結婚相手にオススメなのは無論、後者。でも競争率はすごく高い。

【オバタ(男)】しかもマスコミ業界は、結婚後にいろいろ問題が起きそうです。

【フジ(男)】そうそう。実際、離婚率は驚くほど高いですよ。熟年離婚もいるし。

【オバタ(男)】出会いの初期や、親に紹介する段階では企業イメージが大きく響いてくる。ただ、CMや商品のイメージも参考にはなりますが、「もう少し世の中は複雑でコワイですよ」といっておきたい。

(宇佐見利明、永井 浩=撮影)