原発縮小のための7つのシナリオ

この表が示すように、原発縮小シナリオとしては、

(1)福島第一原発の廃止(原子力プラント6基減少、以下同様)
(2)同じ福島県に立地し、同じ東京電力が運転する福島第二原発の廃止(4基減少)
(3)浜岡原発の廃止(3基減少。なお、すでに廃炉が決まっている浜岡原子力発電所の1~2号機は除いてあり、同発電所については3~5号機のみを検討対象としている)
(4)プルサーマル発電プラントの廃止(4基減少)
(5)営業運転開始後40年超の高経年プラントの廃止(3基減少)
(6)営業運転開始後30年超40年未満の高経年プラントの廃止(16基減少)
(7)全プラントの廃止(54基減少)

などが考えられる。このうち、(1)の福島第一原発廃止による6基減少は、既定事実といえる。各縮小シナリオには重複する部分があるため、その点を考慮に入れると、

・(1)と(2)の組合せでは10基
・(1)と(3)の組合せでは9基
・(1)と(2)と(3)の組合せでは13基
・(1)と(4)の組合せでは9基
・(1)と(2)と(4)の組合せでは13基
・(1)と(5)の組合せでは8基
・(1)と(2)と(5)の組合せでは12基
・(1)と(5)と(6)の組合せでは19基
・(1)と(2)と(5)と(6)の組合せでは23基
・(7)では54基すべて

の原子力発電プラントが運転を停止することになる((6)の「営業運転開始後30年超40年未満の高経年プラントの廃止」というシナリオが採用される場合には、必然的に(5)の「営業運転開始後40年超の高経年プラントの廃止」というシナリオもあわせて採用されると考えられる)。