吉川 洋が薦める20冊一覧

■『雇用、利子および貨幣の一般理論』 ケインズ 著 岩波文庫
 …経済学の歴史において「ケインズ革命」と呼ばれるほどの、一大転機を画した一冊。
■『人口論』 マルサス著 中公文庫
 …人口と食糧、罪悪や貧困などの普遍的問題を掘り下げる。ダーウィンにも影響を与えた。
■『国富論』 アダム・スミス著 岩波文庫
…経済学最初の体系的叙述。18世紀のイギリスを舞台に、何でも書いてある古典中の古典。
■『経済発展の理論』 シュムペーター著 岩波文庫
■『大暴落1929』 ジョン・K・ガルブレイス著 日経BP社
■『市場・知識・自由-自由主義の経済思想』 F.A.ハイエク著 ミネルヴァ書房
■『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 マックス・ヴェーバー著 岩波文庫
 …ヴェーバーが生涯をかけてとりくんだ、近代資本主義誕生の背景となった宗教観。
■『思想としての近代経済学』 森嶋通夫著 岩波新書
■『日本経済成長論』 下村 治著 中公クラシックス
 …池田内閣のもとにおける、日本の高度経済成長時代のアーキテクトによる主著。
■『悲劇の誕生』 ニーチェ著 岩波文庫
■『近代経済学の群像』 都留重人著 岩波現代文庫
■『方法序説』 デカルト著 岩波文庫
 …すべての人が真理を見出すために、デカルトが思索した方法論。
■『フランス・ルネサンスの人々』 渡辺一夫著 岩波文庫
■『貨幣論』 ケインズ著 東洋経済新報社 『ケインズ全集〈第6巻〉』より
■『十大經濟學者』 シュムペーター著 日本評論新社
■『蜂の寓話-自由主義経済の根底にあるもの』 上田辰之助著 みすず書房 『上田辰之助著作集4』より
■『ケインズ伝』 R.F.ハロッド著 東洋経済新報社
■『熱狂、恐慌、崩壊─金融恐慌の歴史』 C.P.キンドルバーガー著 日本経済新聞社
■『地中海』 フェルナン・ブローデル著 藤原書店
 …地中海を舞台に歴史を考察する。「経済を理解するためにも読むべき」(吉川)。
■『人間の経済』 カール・ポランニー著 岩波モダンクラシックス

(近野ひろ美=構成 市来朋久、小原孝博=撮影)