新社長を輩出している大学はどこか
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新社長を輩出している大学はどこか

三大グループへの再編が進む損害保険業界で2010年、早稲田大学出身の社長が相次いで誕生した。あいおい損害保険の鈴木久仁社長(商学部)と、損害保険ジャパンの櫻田謙悟社長(同)だ。早大は両氏を含む55人の新社長を輩出し、新社長ランキングでトップに立った。

池波正太郎の『鬼平犯科帳』を愛読し、「すべては現場にある」と語る鈴木氏は社長就任以来、全国の営業拠点をまわって社員との対話を進めている。神奈川の名門・栄光学園では「サッカー漬けの劣等生だった」と話し、飾らない豪放な人柄が人望を集める。一方の櫻田氏も「現場に解あり」を信条とする熱血漢だ。

変動続きの昨今は平時ではなく有事。有事には強いリーダーが選ばれる。早大と同じく骨太の学風を誇る明治大学OBの社長も前年に比べ急増した。新社長の数は一橋大学を大きく上回る19人。

典型的なのは、業績悪化が続く百貨店・井筒屋の影山英雄社長である。明大商学部卒、柔道二段の影山氏は新聞の取材に答えて「就任発表後、おめでとうとはあまり言われなかった。後には引けない。前進あるのみ」と語っている。

ほかに目を引くのは、社長輩出数6人(65位)のうち、なんと5人が新任(23位)という専修大学だ。華やかさはないが、実直で容易にへこたれないといわれる専大OBの強さが有事に生きる。