スケジュール管理に正解はあるのか。メンタリストのDaiGo氏は、「お金を毎月0円まで使い切る人がいないように、スケジュールに空き時間がないことは非常に危険。空き時間がないと、成長できなくなる」と指摘する。そのうえで「スケジュールに空きを作るには、細かすぎるほど予定を書き出すべきだ」という。その理由とは――。

※本稿は、メンタリストDaiGo『倒れない計画術』(河出書房新社)を再編集したものです。

そんなスケジュール管理で大丈夫?

自分の未来を自分でつくるための段取り。それがスケジュールです。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/NicoElNino)

私がGoogleスケジュールを開き、自分のスケジュールを書き込み、管理しているときに考えているのは、自分の未来がよりよくなること。他人がつくった自分には合わない習慣から逃れ、自分の人生の目標がかなえられるような段取りをしていくこと。

スケジュールは予定を書き込むだけのものではなく、今日よりも明日、明日よりも明後日、今月よりも来月、今年よりも来年の自分を向上させていくための最良のツールです。

もし、あなたが「火曜日、朝9時~出張。水曜日、17時に帰社」的な書き込みでスケジュールを管理しているなら、すぐに書き方を改めましょう。

現状のままではキャリアの大ピンチですが、同時に大きなチャンスでもあります。なぜなら、これからお伝えするスケジュールの立て方を取り入れることで未来が劇的に変わっていくからです。

何のためにスケジュールを書き出すのか

多くの人はスケジュールについて、時間と予定を埋めるものだと勘違いしています。スケジュールは、何をするべきかを見やすくするためのものです。自分が何をして、どう時間を使っているのかを把握するためのもの。予定を次々と入れて、時間を埋め、安心感、充足感を得るためのノートではありません。

極端に言えば、「空きのないスケジュール=成長の可能性の乏しい人生」です。

あなたは、自分の口座のお金を毎月0円まで使い切る人がいたら、どう思いますか? かなりクレイジーな金銭感覚です。しかし、スケジュールに関しては詰め込んで時間を使い切り、安心してしまう。空き時間がないのは貯金が0円になるのと同じ状態です。

スケジュールは空いているほうがいい。空きのないスケジュールは、これ以上のことができないという未来を示しています。空欄を埋めるように予定を書き込んでいる人は注意してください。

スケジュールには予定と行動、その予測時間を書く

私はできるだけスケジュールに空きをつくるよう努力しています。

その努力の1つが、どのようにスケジュールを書き込んでいくか、という段取りです。