サラリーマンの副業としても人気が高まっている「コインランドリー投資」は本当に儲かるのか――。洗濯機、乾燥機、内装工事など初期投資に約1500万かかるが、マンション投資よりも手軽で空き家の心配もない。ランニングコストも家賃、水道代、光熱費、清掃代くらい。コインランドリー投資に死角はないのか、コインランドリーの開設支援会社に聞いた。

今注目されている「コインランドリー投資」

日本はマイナス金利による超低金利時代が続いている。銀行に預金しているだけでは資産を増やすことはできない。そんな時代で注目されているのが不動産の有効活用だろう。最近ではサラリーマンの間でも不動産投資が盛んなことから、「サラリーマン大家さん」という言葉も定着している。

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不動産投資で最初に上がるのが「アパート・マンション経営」だ。長期間にわたって安定した収入が得られるうえに、所有不動産に建物を建てた場合などは、税制面でも固定資産税における「住宅用地に対する軽減措置」や「新築物件に対する軽減措置」などを受けることができる。相続税対策にも有効だという。

しかし「アパート・マンション経営」は巨額の設備投資をしなければならず、投資回収期間は長期化、「空室リスク」や「賃料下落リスク」も付きまとう。

初期投資が少なくて済むという意味では「コインパーキング」も注目されている。都心などでは依然として駐車場スペースが少ないことから、都心の一等地などでは一台あたり月10万円を超えるような一括借り上げ賃料を得ることもある。しかし、アパートやマンションなどと比べると賃料収入は少ないし、税制面での優遇が受けられないというディメリットもある。

こうした中で今注目されている不動産活用が「コインランドリー」投資だ。

「コインランドリーは非常に需要がある上、景気にも左右されない。しかも店舗は無人店舗だから労務管理の必要もない。利回りは平均で8~15%程度を期待することができる上に、商業・サービス活性化税制や中業企業経営強化税制などを組み合わせれば投資金額の多くを即時償却することともできます」

こう語るのはコインランドリーの開設支援を行うセンカク常務取締役の岡村義行氏だ。