9.スマートフォンについて

罹災証明書の申請や保険金の請求に必要な被害状況の写真の撮影、地元自治体の経済的な支援策の検索などに、スマートフォンは大活躍します。ぜひ活用してください。

写真を撮るときは、全体がわかる「引き」の写真と、細部の被害状況がわかる「寄り」の2つのパターンをおさえてください。写真は多いほうが役立ちます。いろいろな方向から撮影するといいでしょう。

使う機会が増えると、バッテリーはいつもより早くなくなります。「電池切れ」では撮影した写真を見ることもできません。モバイルバッテリーを用意しておくと安心です。「非常持ち出し袋」の中に、手回しや太陽光などでモバイルバッテリーを充電できるような装置を入れておくのもいいでしょう(モバイルバッテリーを内蔵し、ラジオや懐中電灯と一体になった製品も市販されています)。

10.日ごろの備えについて

お金のことで重要なのは2点です。ひとつは、通帳や保険証券の置き場所をはっきりさせておくこと。もうひとつは、加入している保険の保障内容を把握しておくことです。

ご家庭で「非常持ち出し袋」を作る場合、多少の現金とともに、通帳などのコピーを入れておくと便利です。銀行の口座や加入している保険の一覧表を作っておくのもいいでしょう。

こうした備えは自分だけではなく、遠方に老親が住んでいるような場合にも役立ちます。きょうだいがいる場合には、資産の状況について話し合っておきましょう。一覧表にまとめておけば、いざというときに慌てずに済みます。

被災された皆さまのご安全を、心よりお祈り申し上げます。

風呂内亜矢(ふろうち・あや)
ファイナンシャルプランナー
電機メーカー系Sler、不動産会社などを経て現職。『図解でわかる! 確定拠出年金』(秀和システム)、『超ど素人がはじめる資産運用』(翔泳社)、『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)など、著書多数。
(構成=川口昌人 写真=時事通信フォト)
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