価値観を知り、解決すべき問題を定める

「(3)セルフブランディング」は、哲学・想い・こだわりなど自分の「価値観」を知るレッスンです。山岡さんは、今でもたまに会社を倒産させてしまったという後悔の念に駆られることがあり、自分が会社を倒産させた経験をふり返って、「でも自分はこのままでは絶対に終わらない」「人生、そして人の成長とは、またいつからでもどこからでも再スタートが切れる」という反骨心のような強い意識、信念を持っていることに気づきました。

自分の大切にしている価値観を 「人はいつからでもまた必ず成長できるという信念をもとに」と記して、奥様と相談してバレエ教室の会社名を「ReGrandir」という名称に決めました。山岡さんは「Grandirには成長という意味がありますが、Reを付けることで『成長の復活』という意味を込めました」と私に語ってくれました。

「(4)ポジショニング」は、自分がどのような人たちに対して、どのような問題を解決していくのかを決めていくレッスンです。山岡さんは、「また必ず成長できる」という価値観をもとに、「昔からバレエを習いたいと思っていたけど実現できていなかった高齢者など、もう一度奮起して何かを始めたいと思っている人」に対して事業をしようと決めました。

「バレエを習うチャンスがあれば」と答えた人が4割

またアンケートで調査したところ、バレエに対して興味、関心がありながら「優雅なもの」「お金がかかるもの」と思っている人が多く、その一方で「バレエを習うチャンスがあれば」と答えた人が4割近くいたことに注目しました。また「周りの人たちともっとつながりたい」と思っている高齢者も多くいました。

そして山岡さんは、「昔からあこがれてきたけど習うことにできなかったバレエを通じて、周りの人ともっとつながりたいと思っている高齢者の人に対して、サードプレイスとしての地域のコミュニティーを提供できるようなバレエスタジオ事業に挑戦する」とポジショニングを明確にしました。